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日下川の水害を減らす新しい取組み(流域治水)について
建設課 : 2024/09/10
~佐川町・日高村が一体となった「流域治水」の推進~
令和6年度から日下川に「特定都市河川制度」を導入し、新たな開発規制等が始まります
はじめに
お隣のまち・日高村は、佐川町加茂地区を流れる日下川の下流域に位置していますが、過去から大きな水害に何度も見舞われ、そのたびに新たな治水対策を進めてきました。昨年には新しく3本目となる新日下川放水路が完成し、現在は既に稼働していますが、それでも平成26年8月台風12号以上の大雨が降ると、床上浸水は防げても床下浸水は発生することが想定されています。
一方で、上流域である佐川町加茂地区でも昭和50年や平成26年には道路や農地が広く浸水し、人的被害や大きな住宅浸水はなかったものの、日常生活に大きな支障が生じました。
そこで、上流域(佐川町加茂地区)と下流域(日高村)が一体となった「流域治水」を推進し、将来にわたって安全・安心に暮らせる日下川流域を目指していきます。
以下にその取組みの目的と概要を紹介しますので、住民・関係者の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
「流域治水」とは 気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化等を踏まえ、堤防の整備・ダムの建設等の河川整備を加速化しつつ、 流域に関わるあらゆる関係者(住民、企業、利水関係者、専門家、行政等)が協働してハード(構造物)・ソフト(訓練や啓発等)対策による水災害対策を行う考え方 |
「特定都市河川制度」とは 著しい浸水被害が発生する恐れのある河川流域において、流域の浸水被害を防止するため、一定規模以上の開発規制等を行い、流域治水の取組みにより水害に強いまちづくりを推進する制度。本来は都市部での制度であったが、全国の河川で頻発する水害に備えるため、法律改正により対象範囲が全国に拡大され、日下川流域においても導入を目指す。 |
▼一級河川仁淀川水系 第一支日下川 流域図
取組み内容について
取組み内容の詳細については、下部のPDF資料(概要版・詳細版)及びリンク先の資料をご覧ください。
資料の中では、以下の順により取組み内容を紹介しています。
●説明資料の構成
(1)日高村の水害の歴史
昭和50年8月、平成26年8月台風の豪雨により日下川が氾濫し村中心部が浸水、大きな被害を受けた。
(2)日高村で進めている治水対策
念願であった日下川から仁淀川に抜ける新日下川放水路が完成。これからはソフト対策にも注力する。
(3)佐川町の方向性と流域治水の推進
昭和50年8月、平成26年8月台風の水害を踏まえ、日高村と共に住み続けられる日下川流域を目指す。
(4)特定都市河川制度について
これからは制度導入を契機として流域治水に取り組む。
(5)規制内容と効果について
日下川流域において、面積1,000m2を超える開発に対して新たな規制を設ける。
許可制度により一定の追加対策工事を求め、河川水位上昇への影響を抑える。
(6)他市町村の取組み事例
高知県内では事例なし。佐賀県武雄市・嬉野市を流れる六角川が日下川のケースに類似している。(R6.3月現在)
(7)今後のスケジュール
令和6年夏以降に特定都市河川の指定を目指す。開発規制については指定後一年以内に施行を予定。(R6.3月現在)
▼資料はこちらからご覧ください
関連リンク
▼日高村ホームページ(外部リンク)
▼国土交通省ホームページ(外部リンク)
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