HOME > 農業集落排水施設使用料改定のお知らせ

農業集落排水施設使用料改定のお知らせ

建設課 : 2025/01/30
 佐川町では、令和7年4月1日から、農業集落排水施設使用料を平均22.7%改定(値上げ)します。消費税の変更を除く改定としては、平成14年の供用開始以来初めての改定となります。ご利用者の皆様にはご負担をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。

使用料改定の背景

 当事業は、国からの要請により令和6年4月から地方公営企業法を適用し、これまでの現金主義による官公庁方式の会計から、年度ごとの期間に応じて損益計算を行う企業会計方式での会計に移行しました。
 企業会計方式による今後10年間の収支試算では、人口減少が進み使用料収入の減収が見込まれる一方で、物価高騰などの影響により維持管理費は増加する見込みとなっています。
 また、老朽化が進む処理場や下水道管の更新には多額の費用を必要とし、そのための資金は国等からの補助金と企業債の借入に頼らざるを得ない状況です。

使用料改定の理由

 水道事業や下水道(集落排水)事業は、税収等で行う他の公共サービスとは異なり、地方公営企業法で定められる「経営に必要な費用を経営によって得られる収入で賄わなければならない」という受益者負担の原則に基づき、独立採算がもとめられています。
 しかしながら、汚水の処理には多額の費用を必要とし、現在の使用料収入では汚水処理の年間経費のうち54パーセント程度しか賄われておらず、不足する額は一般会計からの繰入によって収支を均衡させています。
 今回の改定では、まず5年間の平均にて「経費回収率の全国平均である57パーセント」を目標とすることとしました。

◆経費回収率とは?

 使用料で回収すべき経費を、どの程度使用料で賄えているかを表した指標
 下水道使用料/汚水処理費×100=経費回収率(%)
 

歳入歳出内訳

 

使用料改定にあたり

 今回の使用料改定にあたり、令和6年8月から上下水道運営委員会を開催し、委員の意見を伺いながら検討した結果、11月に答申があり、令和6年12月佐川町議会定例会において条例改正案が可決されました。

改定後料金

 

■新旧 施設使用料単価表(1か月あたり・消費税抜額)

  世帯割使用料
(1世帯につき)
人員割使用料
(1人につき)
改正後 2,000円 600円
改正前 1,600円 500円
差額 400円 100円
 

■新使用料早見表(1か月あたり・消費税込額)

世帯人員数 1人 2人 3人 4人 5人 6人 7人
新使用料額(円) 2,860 3,520 4,180 4,840 5,500 6,160 6,820

新使用料の適用時期

 令和7年4月1日(4月請求分から)

経営健全化に向けた取り組み

 人口減少に伴う使用料収入の減少や、施設の老朽化による維持管理費の増加が見込まれ、今後の経営状況は厳しくなると見込まれますが、企業会計に移行したことにより経営状況をより具体的に把握し、適正な下水道サービスを維持・継続できるよう努めてまいります。

PAGE TOP